2006-09-19「のどをやられる街」

●早朝6時、エジプトに到着。空港に着いて早々「タクシーいるだろ?」の群れに唖然。どうせボッタクリ値段に違いない。さすがに、慣れてきたので、全てお断りしてみたものの、肝心のタクシー乗り場が見つからない。「バスターミナル行き」というシャトルバスがあったので、それに乗り込む事に。バスターミナルならタクシーもいるに違いない。

●ところが当てが外れて、本当にバスしかいないです(泣)すると日本人バックパッカーたちが、ぞろぞろとバスに乗り込んでるじゃないですか。これは!と思いオレもバスに。かなりのおんぼろバスで、ちょっと怖い(笑)

ca09181

●バスから見る風景なんですが、街全体が「茶色く」かすんでます。ひょっとして砂が舞ってるのか?と少しだけロマンを馳せてみたところ・・・。

ca09182

●どうも排気ガスでした。どんどんのどが痛くなってきます。すでにこの時点で、カイロに居るのが嫌になってきました。砂漠に匹敵する過酷さです。バスがたどり着いたのは街の中心部らしきバス停。パッカーたちが安宿を探す相談を始めたので、オレは改めてタクシーを捕まえる事に。この街のタクシーはこんなスタイル。ちょっと可愛いけど、よく見るとかなりボロボロな車ばかり。

ca09184

⚫︎で、値段交渉のあげくに乗り込んだのが、バスにも増してすげえボロ。大丈夫か?夕べネットで予約したホテルはピラミッドで有名なギザ地区。ボロタクシー(何しろ、スタートして約3分後にエンストで立ち往生したほど)のくせに130キロとかでぶっ飛ばすので、ひょっとしてオレは交通事故で死ぬのか?と不安になりました。写真は、エンストしてしまった時の光景。

ca09185

●まあ、気にせず身を任せて車窓を眺めていると、思いがけずカッチョいいビジュアルが!

ca09183

●カイロの市民が住む住宅の屋上には、おびただしいパラボラが!!どのマンションもほとんどパラボラ!!このイメージはレトロフューチャーな感じがして、かなりカッコいいと思いました。インダストリアの三角塔みたい?大友克洋が描きそうな雰囲気。

●で、ホテルなんですが、えーと(笑)部屋のベランダからピラミッドが見えちゃった。

ca09186

●「明日見学に行こう!」とか、はりきってたのに・・・。目標をスフィンクスに変更!!!ところが、ここで今日も大失敗。こんなピラミッド写真を撮ってたら・・・オートロックになってる窓を閉めちゃって、なんとベランダに閉め出されてしまいました(笑)さすがに、このときはヤバいと思いましたよ。何しろリラックスしてるからパンツ一丁。叫んだ、叫んだ。旅先でついに叫びました「Help!!」そしたら隣のホテルの屋上にいた人が気づいてくれて、レセプションに連絡してくれました。英語はまるで通じないから、もうジェスチャーで張り切る(泣)助けにきてくれたホテルの兄ちゃんに抱きついて感謝しちゃった。さすがに寝てないので疲れました。おやすみなさい。

2006-09-20「現実感の喪失」

●正直、ピラミッド自体には何の興味もなかったんですが、まあ「世界旅行」の記号として行っておこう、という消極的な理由でやってきエジプト。ホテルの近所が、すでにギザのピラミッドなんですが、いわゆる近くで見てやろうという事で朝から出かけました。ホテルタクシー(たぶん高額)にピラミッド観光をお願いする事にしたんですが・・・やっぱ観光値段です。こればっかりは解消できません。

●ドライバーはエジプトの水野晴男みたいな、アブドラさん。オレの事を、ずーっと「サイコ」と呼ぶので、なんか面白かったです。しかし、車であっさり行けるはずのピラミッドも、わざわざラクダをチャーターされちゃったりして(しかもラクダ料金/ラクダ飼いのにいちゃんのギャラは別払い)、道路側とは反対の方向からアクセス。そのカラクリが、かなり頭に来たのですが、とりあえず楽しむ事に。ラクダ2回目ですが、今度は1時間ラクダに乗りっぱなし。正直、ケツが痛くて痛くて大変でした。

ca09191

●本当、エジプトに来て、ピラミッドが目の前にあって、人によっては気の利いた感想もあるのでしょうが、オレの場合は「現実感がまるでない」というのが正直な感想です。迫力こそありますが、感動は写真で見るのと同じ。直接目で見たからといって,何なのか?と。歴史好きには申し訳ないけど、オレには太古のロマンとか、リアリティがなさすぎるのですね。それよりも、同行したロバさんの可愛さの方が気になって(笑)一応、お約束ショットのピラミッド写真とか撮ったけど、やっぱ、本やテレビと同じなので、オレ的には割愛します。意味ないでしょ?

ca09192

●その後は、スフィンクスも見て(半端に近くて、間抜けなテーマパークみたいでした)ギザを後に。最古のピラミッドがあるというサカラへ。もちろん、入場料は別払い(笑)こっちの方が、景色が雄大な分、有名なギザよりも迫力あったかも?でも、オレが気になったのは、現地ガイドの美人エジプトメガネっ子。

ca09193

●それと、遺跡の片隅(街角じゃなくて)になぜか気持ち良さそうに寝ている犬。上海からずっと、暑い地域の犬はどこにいっても寝てます。腹が可愛い!

ca09194

●まあ、これで太古のロマンはおしまい。他にも、頼んでもいないのにパピルス屋に寄られたり、カーペット学校を見学とか言われたものの、結局はすぐ横がカーペット売り場だったり、行く先々で買い物させようとするドライバー、アブドラにイライラ。金の問題よりも、観光者目当ての目線がとにかく不愉快でした。あ、サカラでは警備の警察官が「写真撮ってやる」といいながら賄賂を要求したのが、「よくある話」すぎて笑いました。300円程度だったので、払って写真撮ってもらいましたが。オレほど、エジプトに来る甲斐がない人間いないかも?ですね。

2006-09-21「そんで、エジプトの現実」

●それにしても、今朝のタイのクーデターはびっくり!!あと数日違っていたら、オレはバンコクからまともに出国できなかったんですね。危ないとこでした。バンコクでお世話になった「たあさん」によれば、情報管制で衛星放送のNHKも断ち切られ、結局ネットでクーデターを知ったのだそうです。すげえ状況ですね。ご無事でなによりと思いました。そんなエジプト3日目です。

●エジプトファン(そんなジャンルある?)で今後、エジプト観光を考えの皆さん、悪い事いわないから、移動のバスや、ピラミッド入場の手配まですべておまかせのパックツアーが安心ですよ!個人旅行だと、色々とデメリットありすぎなので。タクシーないと、各ポイントの移動がどうにもならないのですが、タクシーの値段交渉がとにかく疲労して、何しに来たのかわからなくなっちゃうので。

●と、いうわけで、今日はカイロの市内探訪。実は今回、オレは宿の選択を誤りました。何しろギザ地区からカイロ市内までは車で約30分。タクシーだと約1500円は取られるのです。仕方なく、行きは約1.5倍の料金のホテルタクシーを利用。エアコンがついてて、排ガスも気にならないので快適です。

●エジプト観光の基本、ツタンカーメンを観に、まずはエジプシャンミュージアムへ。ここは残念ながらカメラ持ち込み禁止なのです。

ca09202

●入場の時点で大混雑。これは、カメラが鞄の中に入っていないかチェックされるためで、ここを抜けた後で中庭に出て(中庭は撮影オッケー)、クロークにカメラを預けてからでないと入館できません。でも抜け穴があって、マナーの悪い人たちは「これは携帯電話!」とアピールして持ち込み、館内でも撮影してました。特にインド、コリア、チャイナの人たちは傍若無人。ビシビシ取り締まってほしいものです。館内に入ると意外と閑散としていて、じっくり観る事が出来ます。いい博物館!しかも展示品がすさまじい分量(ほとんどが棺。墓関係。そりゃそうか)で、見応え十分。そんなに大きい建物ではないのですが、ぎゅうぎゅうに詰まっています。

ca09203

●一番人気のツタンカーメンの黄金のマスクは、きちんと特別ブースになっていて、そこだけエアコンが効きまくってます。オレが連想したのは、昔デパートの催事場でやっていた「お化け屋敷」とかの雰囲気。やっぱ、墓関係だけに、素敵演出!(違う?)混雑が予想されましたがタイミングが良かったのかガラガラでした。至近距離10センチでマスク観れましたよ。金とミディアムブルー(ラピスラズリ)のコントラストが綺麗で、このカラーリングは何かに使えそうだなあと思いました。

●古代エジプトの文化的側面とか、まるで知らない人間の感想としては、凝りまくったツタンカーメン時代より、もっと古い時代の造型物(で、いいんですよね?)の方が、ディフォルメが強烈で、洗練されていない分、プリミティブな「可愛さ」に満ちていて好きだなあ、と。モチーフがフクロウ、犬、が多いので、かわいらしいのです。個人的にはピラミッドより面白かったです。他にも無知ゆえにいいところを見逃している可能性もあるんで、やっぱガイドは必要です。ほんと、ここばっかしはツアーが絶対いいですね。

ca09204

●昼食は、近所のヒルトンホテルのフードコートでチャーハン。米は日本っぽいんですが、味もそっけも無い(泣)。量の多さに、同行の「たかちゃん」もうんざりです。結局、塩かけちゃいました。

●その後、タバコを買いに市内のショッピングモール「アルカディア」へ。カイロナンバーワンのショッピングモールだそうですが、規模のわりにさびれてるムード。カイロ的にはこれで十分賑わってるのかもしれませんが、テナントが必要以上に入ってる場末のイトーヨーカドーって感じ。(茨城県民向けに言うと、末期の「ライフフレンド亀宗」が巨大化した感じ)吹き抜けに張り出されている、ポスターを見てもらえば、なんだか想像つくでしょう?

ca09206

●「トイザラス」には人っこ一人いません(笑)やっぱり、ここでもブラッツドールが人気。おおよそ1/3サイズのバストアップブラッツ(メイクを楽しむ)が今の人気商品らしいのです。こちらは、ドメスティックなイスラムブランドの着せ替えドール「フーラちゃん」。

ca09205

●で、結局、このショッピングモールにタバコは売ってませんでした(笑)。みんな町中でプカプカやってるタバコ大好き市民なのに、どこでも買える物ではないというのが不思議ですね。結局、昨日、立ち寄ったイスラム街へ再び。この地域では、明らかにオレを「異邦人」として怪しみながらも、ぼったくる事も無く、接してくれます。「観光客」を嗅ぎ分けて、笑顔で近づいてくる町中のタクシードライバーより、ずいぶんましです。怖いけれど、疲れない。

●明日は、いよいよ念願のヨーロッパ。フランクフルトへ出発です。また空港までのタクシー代かかるんですよ、まったくもう。フランクフルトのホテルから更新できる事を祈って。

2006-09-21「エジプトで熱唱!そしてフランクフルト」

●実は今朝から、なんだか体のあちこちが痛くて、風邪じゃないかと心配してたのです。旅先の病気はホントに不安。

●ホテルから空港までは、昨日ヒルトンで捕まえたタクシーの運ちゃん。街の柄の悪いブラック&ホワイトのタクシーではなく、エアコン付きヒルトンお抱えのガイドタクシーらしい(たぶん)。値段交渉の結果、街タクシーのボッタクリ値段より安くて、ホテル専属タクシーの3割安!という事で迎えに来てもらったのです。すっかり馴染みでバカ話が出来るようになったホテルのドライバーたちに後ろめたさはあったものの、安いんだから仕方ないです。それでも、ホテルのドライバー陣、最後は笑顔で写真に収まってくれました。(こいつらが、オレをずーっと「サイコ」と呼んでた連中です)

ca09211

●さて、事件は、空港までの道のりに起こりました。何だかオレの親の事とか、兄弟の事とかを質問してるうちに、いつの間にやら運転手のおっちゃん(アブドゥル)の身の上話に!!はじめは、「息子が大学卒業後、ジンバブエで成功して金持ちになり、娘が結婚して孫が出来た!」という自慢話だったんですが、やがて「息子は3年帰ってこないし、娘は義母に言われて孫を自分に会わせてくれない。子供たちはオレを嫌ってる。がんばって大学まで行かせたのに・・・」とか言い出して、なんと運転しながらボロボロ泣き始めます(どうするよ!おい)。で、オレはつたない英語で「でも、あんたはイイ人!きっと息子もあんたの事好きだよ」とか慰めながら、どういう道筋か、何か、英語の唄を歌ってくれという。いきおいでオレはビートルズの「LET IT BE」を歌う事に。どう見てもコントのシチュエーションです(笑)何の因果で泣きじゃくるエジプト人親父に歌わなくちゃいけないのか?映画の1シーンを自演してしまった感じ。おかげで、何とタクシー代半額!!お別れのときは、おやじも笑顔でした。

ca09212

●さて、珍道中の後はいよいよフランクフルトへ!機内が最も体調最低だったんですが、いよいよ着陸という段になって、窓から見えて来た光景に唖然!田園の中に、いくつもの集落があって、それが延々続いているのです。街と街は森でセパレートされてる感じ。それでも、どの家も、みんな屋根の色がオレンジがかった茶色で統一されてるので、とっても綺麗。実は、この辺ちょっと不思議なんです。家を建てるときに周囲の景観を考えて新築するんでしょうか?いやあ、ヨーロッパすげえ!

●とか思ってたら、フランクフルトの空港について、またまた衝撃。目に入るもの全てが、美しくデザインされてる!人種雑多な空港内のテナントでさえ、見事にカッチョいい!ゲートを出て正面には、なんと「エア物関係」のショップ。

fl09211

●helpaのミニチュア航空機をはじめ、ドイツのエア関連雑誌(ジェット戦闘機系から、WW2系、エアライン系と、ドイツはエア雑誌の種類がすげー豊富)が山ほど売ってて、カウンターパンチをくらいました。

●タクシーに乗り込めば、内装もすんごくクール。ホテルは安めのビジネスホテルだったんですが、そこでさえ、モダンデザインで内装がピシッと決まっていて・・・やばいです、この国、何もかもが「可愛いです!!!」

●夕飯はホテルのレセプションの人に聞いて地元で人気の庶民派レストランへ行く事に。何しろ夜10時をまわってたので不安だったんですが、かなり治安は良くて、街でプラプラしているにーちゃんたちも、わりとモラリスト。道を聞けば親切に教えてくれます。日本の若者より危険度ない感じ。お店はちょっと、街の裏路地にある「Klosterhof」(なんて読むのかわかりません)。

fl09212

●店に入ると客の入りは7割くらい。時間的には繁盛してる方でしょうか?カウンターにタトゥーが手足に入りまくったお姉ちゃんがいてびびったのですが、「予算15ユーロでおすすめを!」と頼めば(当然筆談)、ちゃんと受け答えてくれました。出て来たのは二人前はあろうかというサラダと、システム手帳ほどのボリュームある、ポークピカタのチーズ&ベーコンがけ。そして絶対食えない量のフレンチフライ

fl09213

●ちなみに、これ、ポークピカタを2/3は食った後です(笑)。味の方は、もう、超オッケー!エジプトの後だからかもしれませんが、どれもこれも美味いです。タトゥーのねえちゃんも怖かったので、残さず食いました。さすがに後半戦、死ぬかと思った。\n\n●メシも美味いし、街も最高!あ、体調悪いの忘れてました。さあ、明日はいよいよ街中を散策します。