2006-10-14「ぶらり途中昼寝の旅」

●朝から無線LANが繋がらず、どうもネットワークサービスのサーバがトラブルらしい。一応金払ってるのになあ(一応一週間契約で、先払いになってる)。こういう事ヨーロッパじゃ日常茶飯事のようで、文句を行ってもはじまらないらしい。ちくしょー。

●朝食は、また近所でバケットのサンドイッチ。パリの朝食&夕食って、外食だとみんなカフェでとるか、パン屋でバケットかサンドイッチ買って食うってのが定番なんですけど、オレはこれが少しストレスです。暖かい「汁物」ってのがないんですよ。パンは総じて生暖かいのがせい一杯。サンドイッチは冷たいから、暖かいものはコーヒー、紅茶に頼るのみ。(立ち食いでパニーニ買えば暖めてくれるんですが)よく考えたら、日本人って、みそ汁だ、スープだ、ラーメンだ、そばだ、昼間から暖かい汁物を食べるのが普通の事になってますけど、どうも特殊な事みたいですね。再認識。

●コインランドリーで洗濯をすませた後、ごく近所にあって、未だに行ってなかった「モンマルトルの丘」を登る事に。土曜日なんで観光客とか、市内の親子連れのレジャー客でいっぱいでしたが、パリを一望できる眺めの良さに感動。丘の上にある「サクレ・クール聖堂」は、1900年代初頭、インフレに嘆くパリ市民の希望に!と、カトリック信者の寄付で建てられたというだけあって、さすがにすごく綺麗。未だにパリ市民の憩いの場所のようです。

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●ステンドグラスから漏れて来る光や、ドーム型の天井に描かれた宗教画、教会内部にある彫刻がとにかく見事でした。中でも気に入ったのは入り口にあった「聖母マリア」(だと、思う)像。この造型は、オタク的に観ても相当キュート&クールです!

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●内部は撮影禁止だったんだけど、撮っちゃった(笑)。光量が足りなくてぶれちゃいましたが(罰が当たったのか?)。オレ、日本に帰ったら、これモチーフにしてフィギュア作ろうと思ったくらい(劣化コピーといわれそうですが)。イマサラ気付いたんですが、キリスト教って、「キャラ」がすごい豊富なコンテンツなんですね。処女懐胎の聖母マリアなんて、綾波レイ並みに鉄板キャラじゃないんでしょうか?ニーズは信者数からいってもエヴァファンに負けないくらいいるし。

●教会の面白さに目覚めたオレは、今度は市内目抜き通りにある「マドレーヌ大聖堂」へ。

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●日本にいる彼女から「ここのマリア様はとても綺麗らしい」(リアル信者)というメールをもらっていたので、期待して行きました。造型(そう言っていいのかな?)自体はルルドにあるマリア像の石膏複製品だそうですが、ロウソクの演出もあいまって,確かに見応えありました。

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●ちなみに聖堂内はこんな感じ。「この場所にいられる幸福感」ってのを感じさせる、荘厳で、神秘的なビジュアル。宗教装置としては完璧なんじゃないでしょうか?

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●近代美術館は今日もスト続行中との事で、そうなると、する事も思いつかず、コンコルド広場方面へ散歩。途中、フェラーリ、ポルシェ、ロールスロイスが数十台とまってる光景を発見。スーパーカーショーかと思いましたが(一定の世代にしか通じないターム)よく見るとクラシックなホテル前でした。

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●この後、ホテルから出て来たセクシー美女がフェラーリへ。隣のポルシェにサングラスのいかした兄ちゃんが乗り込んで、二人で爆音たてて出発してました。あまりのゴージャスさに、周りにの皆は写真撮りまくり。映画スターとか、F1ドライバーとか、そんな人たちだったでしょうか?

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●ブラブラ歩いてたら気がつくとシャンゼリゼ通りに。通りの真横には、呑気にくつろげる公園があって、昼寝してる人たちがいるんですけど、これって日本だと銀座の晴海通り沿いって事?あまりに気持ち良さそうだったので、オレも!!とか思ったら見事に爆睡(笑)1時間も寝ちゃった・・・。観光客としては、チョー不用心ですね。

●あ、見上げたらなんだかタワーが見える・・・あれっ?!!!

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●エッフェル塔だー!すっかり忘れてた。パリに来てはじめて見ました(笑)遅すぎる。

●ラストは今日地下鉄で出会ったパリっぽい犬。

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●名前は「スウィーティ」と言うらしい。(飼い主のおばはんがそう言っていた)

●明日は午前中のうちにホテルを移り、昼からオペラ座というバタバタの予定なので早めに寝ます。あー、これでパリに一週間居座ったんだ。

2006-10-15「特に大きな出来事も無いパリ」

●朝からホテルを移る(部屋がちょうと一日空いてなかった)のでバタバタ。今度のホテルは、かなり中心部よりなせいか、レセプションもちゃんとスーツを着たホテルマンっぽい人(昨日までのホテルはレセプションにいるのがアルバイトらしく、時間事に人が変わるし、中には無愛想な奴もいた)がいて安心。4割引だったので、これまでのホテルより少し安いのにちゃーんと三ツ星!無線LANも快調!一泊しかしないのがもったいないです。

●パリって、本当に多国籍な街で歩いている人、電車に乗っている人の半分が、黒人、中東人、東洋人って感じなのです。そういった意味でフランス語が話せるかどうか?がを基準にコミュニケーションがとられているのだと感じました。だから、パリに来てから「簡単な挨拶」や「基本単語」を覺えるのに毎日必死です。ああ、それもパリを離れればすぐに忘れちゃうんだろうなあ・・・。

●午後からは、オペラの殿堂「オペラガルニエ」で、どういうわけか「バレエ」を鑑賞する事に。

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●分からない度合いでは、どちらも一緒なんで,ノープロブレム!(笑)。演目は「リファールへのオマージュ」と題したオムニバスで、帝政ロシアの舞踏家 リファールの古典「白の組曲」「ミラージュ」 。それに何故か新進気鋭の舞踏家、マランダンの「イカロスの飛翔」という3部構成。言ってるそばから、その価値が、さっぱりわかんない(ノД`)。

●客席からの眺めはこんな感じ。

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●さすがに昼間の公演だけあって、一番上の天井桟敷と呼ばれる席は使ってません。金持ち客というよりバレエファンがメインなんでしょう。一番リーズナブルな席のオレは、その真下のボックスの一番後ろ。本来は、ご主人様に付いて来たお付きの人が座る席なんでしょうね。

●非常に観にくい席な訳ですけど、そもそも、この劇場自体、見やすさは考えられません。むしろ着飾ったお客の姿が、よく見えるように出来てます。それでも席がとれた事自体、とてもラッキーだと言われました。古典の方は想像してたとおりの「バレエ」な感じです。もちろん、動きとかの美しさは理解できるわけで、これを見る限りやっぱし先日のムーランルージュなんかのショーとはレベルが違うんだなあ、という感じ。ムーランルージュは、気取りまくったパリの「ぶっちゃけぶり」にこそ価値がある物なのです。

●一方、新作のバレエはというと・・・ああ、こういうのもバレエって言うの?って感じ。ビオンンディの水着みたいなボディースーツ着て、現代クラシックの盛り上がらない音楽(笑)にのせて踊りまくり。楽しめない(ノД`)。ごめんなさい。メインカルチャーを受けとめる体力がなさすぎて、寝ちゃいました。

●ただ、人気の演者(どうやら数人いるみたい)が出て来るとそれだけで会場に拍手がわき起こる感じは、アイドルコンサートみたいでちょっと面白かったですよ。

●終わった後は、もう昨日までと変わらず、だらだらの街歩き。気になった物を激写です。まずは、シャンゼリゼ通りのヴァージンメガストアが日本のマンガで大変な事に!!3階建てなんですが、1階はCD。2階はDVD&CD。で、3階はバンドデシネ半分、日本のマンガ半分!!

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●写真で見える棚の約3倍が日本のマンガ(フランス語版)で埋めつくされています。日本のちょっとした本屋さんよりも品揃えはいいですよ。正直、ここまでメジャーな存在とは思いませんでした。当然のようですが、DVDフロアでも、日本のアニメ棚はすごく広くて、日本のHMVとかより揃っていました。大学生ぐらいの兄ちゃんは「グレンダイザー」に超夢中でした。(わかりやすすぎて、いいっすよね)

●パリで一番人気のデパート(プランタンではないのですね)「ラファイアット」のおもちゃコーナーでは往年の「マグネモ」みたいなシリーズを発見。スパイダーマンとか、オリジナルっぽいロボとかシリーズ化されてるようですが、さすがに「フェラーリドライバー」をマグネモ化されても(笑)

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●よく見ると、お腹に「シューマッハ」とか書いてある。こいつをバラしてどう遊ぶのか謎です。\n\n●倒産したおかげでロンドンではその姿を観る事が出来なかった「エアフィックス」ですが、こちらパリには「エレール」健在!

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●売り場面積は、ほんのちょっとだけですが・・・。こちらでは、塗料&筆&接着剤がセットになったキットがメインのようです。つまり、プラキットを作る慣習がそれでけマイナー化してきているという事なのでしょう。ブラーゴとかの半完成品ダイキャストキットはかなり堂々と並んでたんですけどねえ。悲しいです。イタリアでの「イタレリ」の現状はどうなってるのかなあ?

●あと、ライオンだよね?たぶん?という不思議なフカフカゴミ箱(たぶん?)

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●あと、カレンダー売り場にあった「ロバのカレンダー」(ニーズがわかんない)の表紙が可愛かったので。こんなに耳が大きなロバって見た事ないです。

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●「大人」とか「子供」とか「メインカルチャー」だとか「サブカルチャー」だとか、今自分が抱えてるジレンマを色々と考えさせてくれたパリも、今夜を最後にします。明日はどこへ行こう〜(甲斐バンドな感じ)

2006-10-16「フランス→スイス→フランス」

●朝はのんびり起き出して、近所のカフェでエスプレッソ。ああ、何しろドイツに入ってからここ半月以上毎日エスプレッソ。最初は砂糖入れるのさえ抵抗あったんですが、病み付きになって来ました。砂糖入れた甘くて苦いエスプレッソを飲んで、水をチェイサー代わりに飲むのがサイコー。エスプレッソマシン欲しいです。そんな訳で、昨日デパートで探したら、 バイスバーサっつーイタリアのメーカーの奴なんかデザインも可愛く、値段もお手頃価格でした。日本に帰ったら買おう!

●部屋でネットを使ってジュネーブで半額になってたホテルを予約!(ビジネスホテルっぽいチェーンホテルですが、なんとレマン湖のほとりだそうです!昼前にはチェックアウトして、地下鉄で「リヨン駅」へ。説明しておきますが、パリって地下鉄、近郊電車の他に、長距離線の駅が6つもあるのです。ロンドンからのユーロスターで着いたのは「北駅」。で、スイス方面に行くには「リヨン駅」。どこ行きにしようか迷ったのですが、レ・マン湖のほとり、って事でジュネーブに決定!フランス超特急TGVに乗り込みます。

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●乗車時間は約4時間。車窓の風景を眺めてるだけじゃ間が持たなくなって、カフェテリアでコーヒー飲んだり、テキトーな感じのクレームブリュレ食ったり。そうこうするうちに、エビアンを通過。

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●無事ジュネーブへ到着しました!なんとパスポートコントロールは「駅」構内です。「ここからスイス」ってなってるゲートがあるんですが・・・アレ?何も聞かれず、パスポートを見せる事もなく素通り?あっさりスイスに入国しました。

●で、ジュネーブったら駅に観光案内所もないので大弱り。ホテルにさえつけばなんとかなるかと、とりあえず両替所でユーロをスイスフランに替え、タクシーに。道中、奇妙なゲートにさしかかったので「え?高速道路にでも乗るの?」と思ったら、なんとこれが国境。ジュネーブはスイスとフランスの国境の街なので、ホテルはフランスにあったのです(ノД`)

●確かに綺麗で、広い部屋なんですが・・・オレはスイスに来たかったのに。とはいえ、スイスよりなのフランスは田舎街。パリとは事情が違います。何か飲み物を買おうと近所を歩いても見つかったのは自然食専門っぽいスーパー。ご覧下さい、これがお菓子コーナー(笑)

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●地味〜。ジャンキーなチョコとか、ファンタだのスプライトだの、オレが欲しかった物はいっさい置いてません。ある意味スイスっぽいのか?しかし、ここで思わず惨事が!!しぶしぶオレンジジュースを持って会計に行ったところ、レジのおばちゃんが言うには「はい、14ユーロ」・・・え?!オレ現金は全部スイスフランに両替しちゃったんですけど。いかに品物がスイスっぽかろうが、ここはフランス。結局、スイスフランでの支払いを断られる始末(泣)。カードなんて使える店ではありませんでした。

●ホテル内ならカードでなんとかなるだろうと、ホテルのラウンジへ。夕飯食べようとメニューを見ながら「なんとかプレート」とかいうのを頼んだら、もろに「酒のつまみ」(笑)

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●冷えきってます・・・。食った気がしない。(生ハムだけは美味いと思いましたが)失敗に次ぐ失敗。明日は歩いてスイスへ入国してやる!!

2006-10-17「国境で途方に暮れる」

●そういうわけで、スイスに来ながらわざわざフランスにあるホテルに滞在しちゃってます。今日は、タクシーじゃなしに徒歩で国境越え。ここが国境の関門です。

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●寂れた遊園地の入場口とかじゃないです。警察官が遠巻きにながめてるだけで、何のチェックもありませんでした。どれほどの意味があるのかはわかりません。世の中「適当でいい事」ってあるんですね。

●付け加えて言うと、どうもフランス、スイス共に自分の国以外の事に関して無関心、というか、露骨に語るのを嫌がります(笑)例えばフランス側で「ジュネーブの街に行くにはどうすればいい?」とか聞いても、自国内のバスの事とかはこと細かに教えてくれるくせに、国境を越えた先の事は「さあ?スイス人に聞いてくれ」って感じ。スイス側でも同じです。お互いの事が嫌いなのかなあ?

●ジュネーブの街にはやたらとスイス国旗がいっぱいです。ものすごいナショナリズムなんでしょうか?

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●この辺、街の中心部なんですが確かにパリに比べるとずいぶんのんびりしてる感じです。街中は時計(ロレックス、オメガ)とナイフ(ビクトリノックス、ウェンガー)あたりを扱うお店が建ち並んでます(スイスっぽい)。でも、建物の雰囲気とかはだいぶフランスに近い感じがします。

●名物のジェット噴水を見に行きました。

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●まあ、平日の昼間なので人も少なく呑気なものです。もう、あてもなくブラブラとはまさにこの事。橋の上からレマン湖を見下ろすと、街中にあるし、観光地でもあるくせに異様に綺麗です。ゴミ一つ浮いてませんんし、この透明度!!

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●ちょっとうっとり。

●何しろ、下調べとかしてないんで、どうして良いのやらさっぱりわかりません(笑)「世界の歩き方」くらい読んでおくんだった。あの本、ちょっと小馬鹿にしてたけど、こうして海外を歩いてみると、いかに優秀な本かよーくわかりました。旅行者が知りたい事がきっちり書いてありますもんねえ。

●とりあえず「適当なトラムに飛び乗って街中を離れてみる」という冒険的行動を決行。15分ほど乗っているといったん街が途切れ、再びにぎわって来たあたりで下車。本当に、ここがどこかさっぱりわかりません。看板とか見たらGarougeという街のようです。適当にブラブラ。40男の行動としてはあまりにもだらしない気がしてきました。

●そんな、街中のスーパーで見つけた「アルプスの少女ハイジ」のDVDボックス。

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●何と全話収録で17.90フラン。えーと約1600円くらい?安すぎます!!残念ながら、言語はフランス語しか収録されてないとの表記なのであきらめました。他にも「けろっこデメタン」が同じ値段だった事を付け加えておきます。

●古本屋さんとカフェが一緒になった、可愛いお店を発見したのでエスプレッソ。

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●でも、どうもエスプレッソがイマイチ。パリを出てからというものエスプレッソが「薄い」のです。TGVの中なんか、薄すぎて普通のコーヒーみたいでした。こうなると砂糖入れると甘過ぎちゃうんですよね。お国柄なんでしょうか?

●薄暗くなってきたので夕飯を食べようとブラついてたら、4〜5階建てぐらいの建物が並ぶ中、ポツンと一軒家のビストロを発見。メニューに「フォンデュ」の文字が。なんかいい雰囲気です。よし!今夜はスイス名物、チーズフォンンデュ!!

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●で、これが出て来たフォンデュ。

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●あれ?パンだけなんだ、肉とか魚介類とかないのか・・・と寂しく思いながら、それも言い出せず(つか、スイスの常識も知らなければ言葉もわからない)しぶしぶ食べ出しました。ところが、想像に反して、コレとてつもなく美味い!!!!何これ?パンとチーズだけなのに強烈な満足感。おそらくヨーロッパへ来てから、一番美味い夕飯です。この店に入って大正解。飛び込みで入った店がこのレベルなら、スイスのチーズフォンデュのレベルってすげー高いのかもしれません。

●結局、本日のハイライトは夕飯でした(笑)本当にジュネーブで何していいのかわかんないので、これにて終了。明日はさらなるスイス、スイス鉄道のどん詰まり「クール」という街に行く事にしました(ここから山岳鉄道に乗るのが目的)。スイスはさすがに昼間は半袖ってわけにいかなくなりました。山岳地帯は、やっぱし防寒装備が必要になるのでしょうか?(用意してきてないんですが)それでは、おやすみなさい。