2006-11-13一日中MOMA

●今日も、ニューヨークはなんだか雨が降りそうな雰囲気。でも、めげずに出かけますよ!朝は、近所の「いかにもアメリカ映画に出てきそうなダイナー」で朝食。

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●目玉焼きにベーコン、ジャガイモとタマネギの炒め物に、トースト、コーヒー(飲み放題)で4ドルちょっと。マックのモーニングよりだいぶマシ。つか、NY含めヨーロッパでも、海外のマックは「朝マック」やってないんですよね。他に朝食とるところが山ほどあるから?しかし、今にも太った黒人警官がやってきそうな店内で、絵に描いたアメリカ感が面白かったです。(無愛想なウェイトレスとか)

●今日の目的はニューヨーク近代美術館、モマ!!結構、入り口での手荷物チェックとか厳しかったですが、中は超充実!ウォーホールのキャンベル缶がキャンバスに書かれてる事とか、ダリの絵は一枚がノートパソコンくらいしかなかったりとか、ジャスパージョーンズの「アメリカ国旗」はベースに新聞紙使ってる事だとか、これまで写真で見てただけじゃわからなかった事が判明。そういうの新鮮で楽しいです。ガチなアーティストの方には失礼なんですが、オレにとっては、アートも「可愛いか」「可愛くない」かが判断基準。ここには、可愛い物がたくさんあるのです!!

●印象派のイメージが強いモネの「睡蓮」も、現代アートの一連の流れで見るとすげーコンセプチュアルな気がしてきます。しかもデカくて大迫力。色合いが、可愛いですね。

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●変な物ばっかり作ってるドイツ人アーティスト、ヨーゼフボイスのウサギ剥製シリーズも発見!写真集で見た事あったけど、実物を目の前にするとますます持って意味不明で「かわいい」

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●はじめて見たけど、可愛いかったのは、メレットオッペンハイムという人のフサフサティーカップ。色々、批評性とかある作品なんだろうけど、オレには「かわいい」のひとくくり(笑)

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●企画展は「eyes on europe」との事で、こちらも60年代のブックデザインや印刷物をメインにかなり楽しいラインナップ。(残念ながらここは撮影禁止)箱に詰め込まれたお楽しみセットみたいなコンセプトアートが、とっても可愛かったです。うーん、オレって「かわいい」って言葉の使い方を間違ってるのでしょうか?

●プロダクトデザインのコーナー(展示整理のためか半分以上縮小されてた模様)で、健闘してた日本製品は懐かしい、YAMAHAのシンセサックス。

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●たしかに当時、カッチョいい!と思ったもんです。懐かしい。バービーボーイズが使ってた?

●で、興奮の連続で、見終わる頃には閉館時間。え?オレ6時間もここにいたんですか?(笑)帰り際にミュージアムショップでお買い物。MacOSのアイコンでおなじみのスーザン・ケアーデザインのしおりを大人買い!だって一枚300円だったんだもん。

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●夕飯は、雨が降り出した中、ニューヨークに来たらやっぱりステーキ食べなくちゃね!と、いう事で、ブロードウェイ近くにあるニューヨークスタイルのステーキを考案した最初の店、というステーキハウス「ギャラガーズ」へ。確かに、かなりのボリュームには圧倒されるんですが・・・。

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●ソースもかかっていないので塩、コショーだけで勝負。でも、それには正直、肉がそんなに良くない(泣)やっぱり、伝え聞くステーキの名店「ピータールーガー」へ行かなくてはならないのか?ブロンクスにあるから夜は怖いんですよ。ランチでステーキってのもちょっと躊躇する原因ではあります。

●明日は晴れますように!

2006-11-14この街は誰の街?

●今日は、マンハッタンの下の方(滞在してるホテルは真ん中へん)にある、SOHOを見物しようと地下鉄で移動です。ちなみに、治安の悪さで有名だった地下鉄も「だいぶ綺麗になって安全になった」とNY在住者の話。

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●でも、実際は写真で見るよりもゴミが散乱してて、決して東京ほど綺麗ではありません。危険は感じないけど、やっぱりそれなりに物騒な感じはありますね。家族連れとかあんましいないし。

●SOHOへ向かう前に、まずはそのまた下方に位置するチャイナタウンをのぞく事にしました。「ニューヨークは人種のるつぼ」とよく言われますが、この街は「ターゲットを絞って作られた街」が数多く存在するのです。チャイナタウンはまさに、在米中国人による、在米中国人のための街。

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●何しろ、この街では、マックも、スタバも、ハーゲンダッツも、看板はみんな中国語表記。白人だろうが、黒人だろうが、観光客の東洋人だろうが、全てが異邦人のようです。そんな街を歩いていると、大衆的な中華レストランのウインドウに「ザガットサーベイ」の推薦状を発見。え?この店がザガット?という意外性に思わず入店。ふつーにチャーシューメンを注文したんですが、確かに「美味い」かもしんない。極細の中華麺に、鶏ガラだしのスープ。チャーシューは甘めのローストポークですが、(いわゆる日本のラーメンとは別物です)5ドルの割にはかなり上出来の逸品だと思いました。

●で、ザガットの事を聞くと、店主らしきおっちゃん、すごく嬉しそうでした。まわりは、近所の常連チャイニーズばかりでしたが、さぞや夜になれば観光客が集まるのでしょう。上機嫌になったおっちゃんは、調子にのって「このチャイナタウンにはもう一店、ザガットに載った店がある」と紹介してくれました。腹いっぱいだけど、こうなると後には引けません。たどりついたのはすぐ近所。こちらも店先にザガットの推薦状。看板メニューはどうやら小龍包のようなので、サモハンのようなお調子者の店員に薦められた「蟹&豚の小龍包」を注文。

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●7ドルするんで、ちょっと高いなあ、と思ったんですがあきれる量にびっくり。チャーシューメンの直後にはやっぱりキツかったです。で、これは豚ひき肉と肉汁、さらに蟹ミソが両方入ってる小龍包なんですね。味はすごく濃厚。最初の一、二個は「これは!!!」と思ったんですが、それ以降は満腹感もあって「くどい」。コンディションのおかげかもしれないけど、オレにはヘビーすぎる「濃さ」でした。西洋人はこういうの好きなのかもしれません。

●その後はブラブラ歩いてSOHOめぐり。オシャレデザイナーズのブティックが並ぶ中、なんと、最近オープンしたばかりという、ユニクロがありました。表記が「UNIQLO」じゃなくて「ユニクロ」なとこがポイントですね

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●中は、天井が高くてすごく開放的。倉庫街をショッピングタウンに変えたSOHOだけあって、このあたりの店はみんな天井が高いのです。オープン記念なのか、日本のアートとコラボレーションTシャツが前面に並んでました。手塚治虫もの、永井豪もの、ゴジラもの、そしてガンダムもの。

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●ガンダムもの(「ガンダムW」ものですね)は、MIAとパッケージされて並んでます。ウイング、ナタク、それぞれアイテムに対応して絵柄が違ってました。お値段は日本にほぼ近く格安。ニューヨークにブームを巻き起こせるのでしょうか?オレは自分用にメカゴジラ、彼女のお土産用に「リボンの騎士」を購入。

●SOHOを抜けると、今度はイーストビレッジ。「鋳造した鉄骨」で作られた通称カーストアイアンと呼ばれる昔ながらの建物が残る街です。

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●なんつーか「ウエストサイド物語!」って感じの建物なわけですね。このあたりは、NYのアングラシーンを繁栄した地域だそうなんですが、確かに今時「パンクファッション」なお店とか、いわゆるゴス系の小物屋さんとかが見かけられます。あと、アメリカントイのお店も。

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●何件かまわりましたが、正直、日本で買えないアメリカントイってのは、意外に数少ないです。たぶん、サイクルが早いんで新製品並べるのが精一杯、という事なのかもしれません。「買い逃したアレ」を探そう!と思っても、どの店もラインナップはほぼ一緒。見た事ないアイテムは、スタチューくらいでした。残念。

●昼が中華だったんで、こうなりゃ夜も!というわけで、夕飯はコリアンタウンでユッケビビンパ。コリアンタウンで感じたのは、あれだけ街中に多い黒人がいない!という事。で、ホテルの人に聞いたところ、面白い(といったら不味いか)話が。多人種ゆえに、それぞれに確執があるって話です。コミュニティを作って、NYに街を築いたコリアの事を黒人は大嫌い。逆にNYのデリ(コンビニみたいな物です)の経営はほとんどがコリアなんですが、デリ強盗するのは黒人が多いので、コリアは黒人が大嫌い。ちなみに「安い中華料理」で、NYにうまいこと侵攻したチャイニーズには、それなりの苦労があるのですが、「高いけどヘルシーな日本料理」って事で、苦労せずに侵攻した「日本人」の事はしゃくにさわるみたいです。なんか複雑な人種模様ですね。

●今夜のエンパイアステートビルは青でした。

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2006-11-15日常が、十分特別な日々

●今日の朝、ホテルのにーちゃんと、昨日食べた、チャイナタウンのザガット店の話。そしたら、「じゃあ、ユニークなハンバーガーのお店教えます」といって、ミッドタウンにあるハンバーガー屋さんを紹介してくれました。ル・パーカー・メリディアンという高級ホテルの中にひっそりオープンしてる店なんだとか。

●で、行ってみたら、確かに高級そうなホテルのラウンジ。本当にこんな所に?と、半信半疑のまま、「カーテンの奥にありますから勇気を出して」というアドバイスを思い出します。あれか?あのカーテンの奥なのか?

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●確かに右端に少しだけ隙間があります。勇気を出して、おそるおそる近づいて行くと・・・

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●真っ暗な中にハンバーガーのネオン(笑)本当にユニーク!!秘密クラブみたい。で、ずんずん奥に入っていくとカーテンの陰に小さな部屋。そこは別の世界。まさにハンバーガーショップ!!

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●近代的な高級ホテルの中とは思えない、古ぼけて、汚いレンガの壁。すごい演出です。なんてスノッブ。この遊び心は、なかなか他の国では真似できないかも?店内には近所のビジネスマンと思わしき常連さんぽい人たち。カウンターでは、ミートの焼き加減や、具などを全て口頭で注文する、ほんとレトロな雰囲気です。オレが注文したのは、ミディアムレアの、トマト、レタス、オニオン、チーズ、ケチャップ。ドリンクはアイスレモネード。

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●味もワイルドだけど、すごく美味い!たぶん肉がいい。トマトがいい。演出、質共に大満足でした。

●食後は、ソニービルへ。ここには「ソニーワンダー」というアトラクションがあるそうなのです。入場時に写真と名前(キーボード入力)、そして声紋をとられてIDカードを作成。それをチケット代わりに、テレビスタジオごっこや、ゲームクリエイターごっこが出来るという・・・ああ、お台場のアクアシティにあるソニーのアトラクションと似たような感じですね。こっちは無料ですが。

●ソニービルから出て来たらすぐ横には、大行列。???もしやと思って先頭まで行ってみたら・・・PS3の客でした。

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●まるでWF、キャラホビ状態。発売二日前ですよ。ほんと、アメリカ人もゲーム大好きなんだなあ、と思いました。今、日本でPS3の行列なんて出来ますかねえ?

●その後は一流ブランドのショプが立ち並ぶ5番街をブラブラ、リモワを扱ってるカバン屋さんを発見したので飛び込み、先日故障したリモワのホイールがなんとかならないか交渉。(このためにデジカメには常に壊れたリモワの写真をリザーブしてあったのです)おっちゃんがイイ人で、写真見て気の毒がり「パーツを取り寄せてやる」と言ってくれました。値段はわかんないと言ってたけど(笑)、後日また来ます。

●夕方、美味そうな匂いのホットドッグスタンドを発見。ついひとつ買い食い。ところが、このホットドッグ、とてつもなく美味い!!

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●NY名物のホットドッグってのはパンがフニャフニャのコッペパンなんですが、ここのはカリカリ熱々のバゲット!メニューを見たらヴルストって書いてあるし、店名は「ハローベルリン」だし、たぶんドイツ人なんですね、このおじさん。パラソルもルフトハンザだし。NYで食べた中でダントツで美味かったので書いておきます。

●ロックフェラーセンター横では、あの有名な巨大クリスマスツリーを整備中。伐採とかするんですね。モノがデカいだけに切り落とす枝も、かなりデカいです。

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●こんなに大きいとは知らなかった。あと、こいつの真横にスケートリンク(映画とかでよく見る)があるってのも知らなかった。点と点が繋がりますね。点灯式は今月末だそうです。さすがに、そこまではオレいれないもんなあ。

●その後は、ニューヨークのF.I.T(ファッション工科大学)に併設されてるギャラリーで、面白そうな企画展をやってるのを見つけて入りました。

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●「戦闘的なフォルムをもったファッション」のコレクション。撮影禁止だったんで、画像ないんですが、要するにヴィヴィアンのアーマージャケットみたいな(ヴィヴィアンはなかったです)コンセプトの婦人服が展示してあるんです。ディオールとか、クレージュとか大御所のデザインも流石!!ウールのスーツのデザインが「甲冑風」だったり、エナメル素材のフェティッシュなワンピースだったり、素敵なデザインがたくさんありました。印象的だったのは、Hussein chalayanという人のファイバー素材のワンピース。ベーシックなAラインのワンピースなんですが、固いんです。プラモみたいな前後分割パーツで、両脇に複数付けられたスーツケースのロックみたいので、前後を止めるという・・・ああ、画像がないのが悔しすぎる。川久保玲、山本耀司、三宅一生ほか、日本人の作品が健闘してて、オレが気になったのは、たいがい日本人デザイナーのもの。「日本人の好み」ってのがあるんでしょうかねえ?それとも、このテーマ自体、日本人が得意なジャンルなんでしょうか?\n\n

●宿に帰ると、室内でタバコが吸えず、ちょこちょこ玄関先に出て来ては一服してます。埃っぽいコンクリートの階段に薄ら寒い風景。これもニューヨークの日常。

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2006-11-16うずまく街

●グラウンドゼロを見に行きました。未だ工事が続くあまりにも巨大な傷跡。地下鉄のワールドトレードセンター駅は封鎖されたまま。ny11171.jpg

●実際に見てみると、それなりに衝撃的ではあります。周りには、事件当時に撮られた様々な写真なんかが展示してあって、かなりいたたまれない雰囲気。これがアメリカの政治的プロパガンダだとしても、悲劇があったのは事実なので複雑な心境です。被害にあった人たちに関しては、素直にご冥福をお祈りしますが、やはり背後にあるモヤモヤが気にかかっちゃうのです。アメリカの思惑。世界の貧富。宗教の確執。ああ、そういうお題目の結果がコレだとしたら、あまりにもばからしい。不謹慎な事を承知で告白しますが、オレは「憎しみでもいい。せめて人の感情が原因でありますように」と思ったのです。

●今日は、そこからブルックリンへ移動。マンハッタン島から離れた、ニューヨークの橋の向こう側(南側の一角)です。地名は知ってるけど、位置関係は来てみてはじめてわかったという不勉強さです。へー、こういう配置になってんだ!ビルはなく、閑静な住宅街が続く静かな街なんですね。

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●晴れてさえいれば、素敵な町並みなのでしょうが、(あいにく今日も曇り)あまりに閑散とした光景が印象深かったです。

●目的はニューヨークでナンバーワンといわれているステーキハウス「ピーター・ルーガー」(最初ブロンクスかと思っていたのですが、ブルックリンでした。良かった!ブロンクスは怖くて行けないです)。ディナーは予約なしではとても入れないのでランチタイムに突撃!

●先日、老舗のステーキハウスがイマイチだったのでちょっとだけ心配だったのですが、まずはこの店のお約束にもなってるらしい「つきだし」のトマト&オニオン(実際はそれぞれ輪切りで山のように出てきます)。

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●オリジナルのソースってのが、ケチャップのようで、微妙にスパイシーでなかなか美味いです。タマネギはさすがに生なんで辛いけど(笑)

●そしてやってきたのが骨付きのTボーンステーキ。

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●すんごいボリューム。これを小皿にとりわけて、肉汁とソースをスプーンでかけます。

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●味の方は・・・さすが!先日のミッドタウンの老舗とは、ランクが違う感じ。表面は焦げるくらいにカリカリなのに、中は本当にジューシーなまま。でも、決して冷たくない。うん、焼き方がいいんですね。肉も、和牛みたいな脂の旨味こそない(肉質はそんなにいいとは思えないけど)んですが、柔らかくてレベル高い!自慢のソースってのがケチャップっぽい味なんですが、これを付けて生トマトと、生オニオンもバリバリ食います。まあ、ザガットのステーキ部門10年連続ナンバーワンは伊達じゃないってことです。ちなみにこれだけのクオリティでトータル60ドルってのも高ポイント。安いです!ウェイターの接客も良いし、いいランチでした。

●あと、街中で見かけたノーマカマリのブティックのディスプレイが可愛らしかった。

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●豊かなアメリカと、その見返りとしての大きな犠牲。今日はそんなニューヨークの両面を存分に味わったのです。

●それから、ブロードウェイのミュージカル「スパムロット」の明日のチケットをとりました。

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●どっちかというとミュージカル嫌いなんですが、せっかくニューヨークに来たからにはねえ(笑)。とりあえずモンティパイソンの映画「ホーリー&グレイル」が元なんで英語力なくても大丈夫なんじゃないかと思ってチョイス。劇団健康版も観てるし。(かなり関係なさそうだ)

●明日は今の安ホテルから、短期契約のアパートメントに移るので、そのドタバタも含めてまた刺激がありそうです。最後のホステル。表にホームレスたちがたむろする裏路地をながめながらの一服。ああ、いい経験してるなあと実感して、今日はしめます。

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